HOWTO

Amazon Musicの空間オーディオって何?プランや聴き方を解説

文:
Asahiのアイコン画像
Asahi
PR
Amazon Musicでは、有料プランであるAmazon Music Unlimitedに登録すると1億曲以上の楽曲が聴き放題となります。そのうちの数千曲がDolby Atmosまたは360 Reality Audioといった空間オーディオで再生可能です。「空間オーディオって何?」「どうしたら聴けるの?」といった疑問をお持ちの方に向けて、対応プランや検索方法、再生方法などをご紹介します。

Amazon Musicの空間オーディオとは

Amazon Musicでは2021年10月より、空間オーディオに対応した楽曲の配信を開始しました。

Amazon Musicで聴ける空間オーディオとはDolby Atmosと360 Reality Audioという2種類の音響技術でのオーディオフォーマットのことです。

これまでのステレオ形式では体験できなかった立体感や没入感が味わえ、多方向から音を感じることができるようになりました。

では、Dolby Atmosと360 Reality Audioのそれぞれの特徴をご紹介します。

Dolby Atmos

Dolby Atmos(ドルビーアトモス)とは、映画作品や映画館などで採用されているアメリカのドルビーラボラトリーズが開発した音響技術です。

ステレオ再生では左右から音が流れていましたが、Dolby Atmosでは頭上を含めたあらゆる方向の音の位置情報が加えられることにより、多方向から音が降り注がれて深みのある音を鮮明に再生することができます。
Amazon MusicでもDolby Atmosを採用することにより、平面的だった音楽も立体的で臨場感や迫力のある音楽を体験できるようになりました。

360 Reality Audio

360 Reality Audio(サンロクマルリアリティオーディオ)とは、ソニーが開発した立体音響技術です。

Dolby Atmosと同じように多方向の音の情報を持たせているのですが、360 Reality Audioでは、前後左右と頭上に加えて下方向の音の位置情報を記憶できます。

そのため、360度全方位の音の位置を再現できるようになり、さらに没入感を感じることができるようになるのです。

Dolby Atmosが半球の中で各方位の音を感じる体験ができると表現するなら、360 Reality Audioは球体の中で音楽を聴いているような体験ができると言えます。

Amazon Musicの空間オーディオが楽しめるプラン

Amazon Musicの空間オーディオはどのプランでも楽しめる訳ではありません。

  • Amazon Music Unlimited
  • Amazon Music HD

この2つの個人プラン、ファミリープラン学生プランで空間オーディオは利用可能です。

プライム会員特典で利用できる「Amazon Music Prime」、無料で利用できる「Amazon Music Free」、1台のEcho端末やFireTV端末で利用できる「ワンデバイスプラン」では、空間オーディオの音楽は体験できません。

それではこれから空間オーディオを聴けるプランについてご説明します。

Amazon Music Unlimited

¥1,080/月(個人)で1億曲以上の楽曲が聴き放題で楽しめるプランです。広告非表示、スキップし放題、楽曲をダウンロードしてのオフライン再生などの機能がフルで使えます。

Amazon Music Unlimitedに登録すると空間オーディオ対応の楽曲も視聴可能です。

Amazon Music HD

通常は標準音質でストリーミング再生されますが、Amazon Music HDは高音質で聴けるプランです。

通常音質に加えてロスレスオーディオと呼ばれるCD音質のHDと、ハイレゾ音源のUltra HDでも聴けるようになります。

Amazon Music Unlimitedで配信されている楽曲のうち7500万曲以上をHDで、700万曲以上がUltraHDで視聴可能です。

以前はAmazon Music Unlimitedに追加料金を支払うことで利用できたプランですが、現在は追加料金は一切不要でAmazon Music HDのサービスを受けられます。

Amazon Musicの空間オーディオはどのイヤホンで聴ける?

Amazon Musicの空間オーディオは有線、無線問わずどのメーカーのイヤホン、ヘッドホン、スピーカーでも聴くことができます。

Amazon Music Unlimitedのサブスクリプション登録とAmazon Musicアプリ、普段使っているデバイスさえあれば気軽に空間オーディオをお楽しみいただけます。

より没入感のある空間オーディオの音質を楽しみたいという場合は使用するイヤホン、ヘッドホン選びにもこだわってみるのもいいと思います。

数千円台のイヤホンで聴くのと1万円以上するイヤホンで聴くのとでは同じ空間オーディオでもまた違って聴こえるでしょう。

Amazon Musicの空間オーディオを聴く方法

まずは空間オーディオを聴くための準備からお伝えします。

Amazon Musicの空間オーディオは、どのイヤホンやヘッドホンを使用しても再生可能です。

今回はiPhoneのAmazon Musicアプリの画面で解説していきますが、Android端末もほとんど仕様や操作は変わりませんので、参考にしてみてください。

空間オーディオを聴けるかの確認は簡単です。

①ホーム画面の右上にある歯車マークをタップします。

Amazon Musicアプリで歯車アイコンを選択している画像

②メニューから「設定」を選択します。

Amazon Musicの「設定」を選択している画像

③設定メニューにある「ドルビーアトモス/360 Reality Audio」をオンにします。下の画像のように水色になっていれば空間オーディオを聴く準備は完了です。

「ドルビーアトモス/360 Reality Audio」を選択している画像

Amazon Musicの空間オーディオを探す方法

次に、空間オーディオ音質で聴ける楽曲の探し方です。

Amazon Musicで配信されている楽曲のうち、空間オーディオに対応しているのは一部の楽曲ですので、空間オーディオが体験できる楽曲の探し方と見分け方を解説します。

まずは空間オーディオ対応楽曲の探し方からご説明します。

①「見つける」タブの「聴き方を選ぶ」の中から「空間オーディオ」をタップします。

聴き方から「空間オーディオ」を選択している画像

②空間オーディオに対応しているプレイリストやアルバムなどが表示されます。このページに表示されている中で聴きたい楽曲を選択すれば再生可能です。

Amazon Musicの空間オーディオ特集のページ

空間オーディオの見分け方

空間オーディオのカテゴリでまとめられているアルバムであっても、中にはDolby Atmosや360 Reality Audioには対応していない場合があるので、見分け方をご紹介します。

空間オーディオの楽曲の見分け方は簡単で、検索などで開いたアルバムのページやプレイリストの一覧の画面に表示されるアイコンで見分ける事ができます。

以下の画像のように、「ATOMOS」や「360」のマークが表示されていれば空間オーディオ対応曲ということになります。

Amazon Musicの空間オーディオを再生する方法

実際に空間オーディオをストリーミング再生する方法は、先程ご紹介した「ATOMOS」や「360」のマークが表示されている楽曲をタップするだけです。

楽曲の再生画面は以下のようになっているので、「DOLBY ATOMOS」または「360」のマークの部分をタップするとオーディオ品質の切り替えができます。

「DOLBY ATMOS」ロゴを選択している画像

左右にスワイプすることで、Dolby Atmosまたは360 Reality Audioでの再生と、ステレオ再生とを切り替えることができます。再生しながら切り替わるため音質の違いも実感しやすいです。

Amazon Musicで空間オーディオと通常音質を切り替える画面

Amazon Musicの空間オーディオをダウンロードする方法

空間オーディオはストリーミング再生の場合、通信量の消費が大きいので外出中などWi-Fi環境にない場合はダウンロードをしてから再生する事をオススメします。その場合のために、ここからは空間オーディオの楽曲をダウンロードする方法をご説明します。

①ダウンロードしたい楽曲の「・・・」または再生画面右上の「︙」をタップします。

②展開されたメニューの中から「ドルビーアトモスでダウンロード」をタップします。

「ドルビーアトモスでダウンロード」を選択している画像

③「ダウンロードリストに楽曲を追加しました。」と表示されれば後は待つだけです。

「ダウンロードリストに楽曲を追加しました。」と表示された画面

④以下の画像のように水色の↓マークが表示されればダウンロード完了です。

空間オーディオのダウンロードが完了した画面

これで、ステレオ再生の楽曲と同様に、空間オーディオもオフライン再生で楽しめます。

Amazon Musicの空間オーディオを楽しむ際の注意点

クオリティの高い音楽を楽しめるAmazon Musicの空間オーディオですが、いくつか気をつけていただきたいポイントがあります。

配信楽曲数が少ない

Amazon Musicの空間オーディオは2021年に始まったサービスのため、まだ空間オーディオに対応している楽曲は多くありません。

数千曲の空間オーディオの楽曲の中でも洋楽が多くを占めていて、邦楽はまだまだ少ないのが現状です。

しかし、これから少しずつ空間オーディオに対応した楽曲も増えていくはずですので、定期的に空間オーディオカテゴリの新着などをチェックしましょう。

データサイズが大きい

ステレオの楽曲と比較すると空間オーディオの楽曲は1曲あたりのデータサイズが非常に大きいです。そのため、ダウンロードする際にはデバイス容量の消費も大きくなります。

ダウンロード時にはデバイスのストレージ残容量を確認してからダウンロードするようにしましょう。

また、データサイズが大きいということは通信量も多くなりますので、楽曲のダウンロード時やストリーミング再生時にも気をつけなければいけません。

Wi-Fi環境であれば問題ありませんが、外出時などでモバイルデータ通信をしている場合は通信量の消費が激しいので注意が必要です。

空間オーディオを楽しむ際は、Wi-Fi環境でストリーミング再生したり、ダウンロードをするようにしましょう。

デバイスのバッテリーの消費が早い

データサイズが大きいことが原因で、空間オーディオを再生する時にはデバイスのバッテリーの消費も早くなってしまいます。

十分に充電していたとしても空間オーディオばかり聴いていると急激に充電が少なくなってしまう可能性もありますので、注意しましょう。

PCデスクトップ版アプリでは聴けない

Amazon MusicにはPCで使用できるデスクトップ版アプリがありますが、そちらでは空間オーディオを聴くことはできません。

iOS版やAndroid版アプリでは空間オーディオに対応している楽曲も、再生する際にはステレオ再生になってしまいます。

空間オーディオを聴きたい場合はスマホやタブレットのAmazon Musicアプリで楽しんでください。

別の音質で同じ曲をダウンロードできない

Amazon Musicでは、HD/UltraHD音質でダウンロードした楽曲をDolby Atmosや360 Reality Audioの音質で再度ダウンロードすることはできません。

逆も同様で、空間オーディオの音質でダウンロードした楽曲をオーディオ品質を落としてダウンロードし直すということはできません。

そのため、オフラインでも没入感ある音楽を楽しみたい場合は空間オーディオで、ロスレスオーディオやハイレゾで聴きたい場合はHDやUltraHDというように、目的に合わせて使い分けましょう。

よくある質問

?

HD音質と空間オーディオは何が違うの?

HD音質やUltra HD音質はステレオ再生で、音質は良いですが音は左右の2チャンネルからしか聞こえません。しかし、空間オーディオは左右だけではなく前後や頭上からも音が聞こえてくる新しい音楽フォーマットとなっておりますので、従来のステレオ再生よりも立体的で臨場感あふれる音楽体験が可能です。

まとめ

Amazon Musicでは、Dolby Atmosと360 Reality Audioという立体音響技術を使った空間オーディオの楽曲が再生可能です。

空間オーディオは音の移動を感じることができるので、没入感や全身を音に包み込まれるような特別な体験ができ、ライブ感や臨場感のある音楽を楽しみたい方には非常におすすめです。

お手持ちのイヤホンやヘッドホンで聴けるので、Amazon Music Unlimitedに登録している方なら誰でもすぐに始められます。

まだAmazon Music Unlimitedに登録されていないという方は、まずは無料トライアルで空間オーディオを試してみてはいかかでしょうか。

HOWTO STREAMING