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Apple Musicではどれだけのデータ通信量なのか? 節約の手段も紹介!

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Asahi
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音楽聴き放題としておなじみのApple Musicですが、通信量の増加でスマホに速度制限がかかると不便です。今回はそんな通信量の節約や音質調整、Wi-Fiの活用方法、ストリーミング機能のオフなど解説していきます。

Apple Musicは月額1,080円で1億曲以上が聴き放題になる定額制音楽ストリーミングサービスです。

スマホでApple Musicの音楽を聴くとき、通信量の制約に困る方も多いのではないでしょうか。通信量を使いすぎた結果、翌月になるまでスマホの通信速度が制限されてしまい、不便に感じることもあると思います。

通信制限の対策として、Apple Musicでは音質ダウンやWi-Fiの利用などがあります。今回はそんなApple Musicで通信量を抑えながら聴く方法をご紹介していきます。

Apple Music 1曲あたりの通信量は?

Apple Musicの通信量は音質により異なり、1曲(5分)あたりの通信量の目安としては以下の通りになります。

音質一曲の通信量(5分換算)1時間あたりの通信量
高効率(126kbps)約7.3MB約84MB
高音質(256kbps)約17MB約204MB

高音質で聴くと、標準の2倍以上の通信量を消費します。音質が良いほど、通信にかかる負担はそれだけ大きくなるのです。

高音質で音楽を聴き続けるとデータ通信量の消費も早く、あっという間に契約で決まった容量に達してしまうでしょう。通信容量を超えてしまうと速度制限がかかり、その後の利用が不便になってしまいます。

速度制限回避には、通信量の節約が重要です。今回の記事では、Apple Musicで通信量を無駄づかいせずに済む方法を6つ紹介します。

通信量節約の方法1:音質ダウン

Apple Musicの通信量を抑える方法のひとつ目は、音質を下げることです。Apple Musicだと高音質では1曲(5分)だけでも約17MB消費します。しかし標準音質(高効率)に下げれば、1曲あたり約7.3MBまで抑えられるのです。

音質ダウンのメリットは、少ない通信量で好きな音楽を聴けることです。他のサイトやアプリも快適に使いたい場合は、Apple Musicを標準音質で聴くとよいでしょう。標準音質による通信量の節約で、契約容量を超えるリスクも抑えられます。

しかし音質ダウンによって、音のクオリティが高音質より悪くなる事がデメリットです。音質へのこだわりが強い場合は、スマホ以外のデバイスから音楽を聴くか、Wi-Fi環境でストリーミングするしかありません。このようにスマホのデータ通信量節約には、音楽の聴き方を工夫する必要があります。

Apple Musicの音質を下げる手順(iPhone)

[1] iPhoneの場合、Apple Musicの音質を下げるにはまず「設定」を開きます。

iPhoneの「設定」を選択している画像

[2] 「ミュージック」を選択。

「ミュージック」を選択している画像

[3] 「オーディオの品質」を選択。

「オーディオの品質」を選択している画像

[4] 「モバイル通信ストリーミング」を選択。

「モバイル通信ストリーミング」を選択している画像

[5] 「高効率」に設定すると、通信量を抑えることができます。

「高効率」を選択している画像

通信量節約の方法2:Wi-Fiの活用

Wi-Fiの活用によって、通信量の増加を防ぐことができます。Wi-Fi経由で、Apple Musicアプリがあるスマホと直接データを送受信すれば、モバイルデータ通信量の消費がなくて済むからです。Wi-Fi環境があれば、迷わずそちらに頼りましょう。

Wi-Fiのさらなるメリットに、通信速度の速さもあります。モバイル回線よりも速度に優れているため、ローコストで楽に高音質を楽しめるのです。

通信量節約の方法3:ストリーミング機能をオフ

3つ目の方法は、モバイルデータ回線でのストリーミング機能を切ることです。Wi-Fi環境で音楽を聴いている方には重要といえます。

Wi-Fiへの接続が知らない間に切れて、スマホのモバイル通信が使われていることがあります。知らないうちにモバイルデータの消費が加算されて、通信制限がかかる可能性もあるでしょう。

以上のことからWi-Fiを優先するなら、事前にモバイル回線でのストリーミング機能のオフ設定を忘れないようにしましょう。Wi-Fi接続が切れた場合に、自動でモバイルデータ通信に切り替わるのを防ぎます。設定によってWi-Fiでしかストリーミング再生しない環境が成立するのです。

自身が持っているスマホの通信設定において、モバイルデータ通信のストリーミングのチェックを切るだけで問題ありません。シンプルな設定でWi-Fiストリーミングに特化した視聴環境を作れます。 

Apple Musicの再生にモバイルデータ回線を使用しないようにする方法(iPhone)

[1] iPhoneの場合、モバイルデータ回線を使用したストリーミング機能をオフにするには、まず「設定」を開きます。

iPhoneの「設定」を選択している画像

[2] 「ミュージック」を選択。

「ミュージック」を選択している画像

[3] 一番上の「モバイルデータ通信」という項目をオフにしましょう。

「モバイルデータ通信」を選択している画像

通信量節約の方法4:Wi-Fi環境でダウンロード

Wi-Fi環境なら、通信量を消費せずに音楽のダウンロードを行う事もできます。Wi-Fi環境でダウンロードを済ませておけば、その曲はオフラインでも再生できるのです。Wi-Fiとオフライン再生の有効活用で、スマホのデータ通信量に負担をかけないで音楽を聴けるのがメリットです。

オフライン再生には楽曲のダウンロードが必要ですが、その際に一定量のデータ消費があります。

ダウンロードの数が多いほど通信量の消費も増え、契約で決まった通信量の上限に近づく可能性があります。それを防ぐためにはWi-Fi環境におけるダウンロードが重要です。

オフライン再生ならWi-Fiがない場所でも通信量をかけずに音楽を楽しめます。ただし、ダウンロードのデメリットとしては端末のストレージを消費するということが挙げられます。

端末に十分な空き容量がない場合や、たくさんの曲をダウンロードしてしまうとスマホのストレージ不足に陥る可能性がある点に注意するようにしましょう。

Apple Musicの楽曲をダウンロードする手順

[1] Apple Musicの楽曲をダウンロードするには、ダウンロードしたいアルバムや楽曲をまずライブラリに追加します。アルバムやプレイリストは画面右上の「+」を選択することでライブラリに追加できます。

アルバムの「+」を選択している画像

[2] 楽曲単位で追加する場合は、楽曲名の横の「…」を押し、「ライブラリに追加」を選択しましょう。

「ライブラリに追加」を選択している画像

[3] アルバムやプレイリストは画面右上の「↓」を選択することでダウンロードが開始します。

アルバムの「↓」を選択している画像

[4] 楽曲単位の場合は、「…」を再度押し、「ダウンロード」を選択することでダウンロードが開始します。

「ダウンロード」を選択している画像

[5] アルバムやプレイリストに「✓」マーク、もしくは楽曲名の横に「↓」マークが表示されたらダウンロード完了です。

ダウンロードが完了した画面

通信量節約の方法5:「アニメーションのアート」をオフにする

アルバムやプレイリストによってはアニメーション付きのジャケットが再生されることがあります。

設定で「アニメーションのアート」がオンになっていると、これらのジャケットのアニメーションが自動再生されその分多く通信量を消費してしまうので、こちらをオフにしておくのも通信量節約の一つの方法です。

「アニメーションのアート」をオフにする手順(iPhone)

[1] iPhoneの「設定」を開きます。

iPhoneの「設定」を選択している画像

[2] 「ミュージック」を選択。

「ミュージック」を選択している画像

[3] 「アニメーションのアート」を選択。

「アニメーションのアート」を選択している画像

[4] こちらで、「オフ」もしくは「WI-Fiのみ」を選択しましょう。これで設定完了です。

「オフ」「Wi-Fiのみ」を選択している画像

通信量節約の方法6:ドルビーアトモスをオフにする

Apple Musicでは、立体音響が楽しめるドルビーアトモスによる空間オーディオ対応楽曲が配信されていますが、ドルビーアトモスの楽曲を再生すると通常音質より多くの通信量を消費します。

そのため、少しでも通信量を節約したい場合は楽曲がドルビーアトモスで再生されないようにオフに設定しておきましょう。

ドルビーアトモスをオフにする手順(iPhone)

[1] iPhoneの「設定」を開きます。

iPhoneの「設定」を選択している画像

[2] 「ミュージック」を選択。

「ミュージック」を選択している画像

[3] 「オーディオ」のカテゴリーの中から「ドルビーアトモス」を選択。

「ドルビーアトモス」を選択している画像

[4] 「オフ」を選択。

「オフ」を選択している画像

Apple Musicの通信量がカウントフリーになるモバイルオプションも

格安SIMサービスの中には、Apple Musicで消費した通信量がカウントされないオプションを提供している場合もあります。

代表的な格安SIMプランとしては、BIGLOBE mobileの「エンタメフリー・オプション」が挙げられます。こちらのオプションでは、Apple Musicをはじめとした音楽アプリや、YouTube、対象の動画配信サービスで使用した通信量が毎月のデータ通信量としてカウントされないようになっています。

Apple Music以外にも多くの配信サービスを使用している場合は、一度契約を検討してみてもいいかもしれません。

Apple Musicと他サービスとの通信量の比較

ここでは、Apple MusicとSpotifyなど他の定額制ストリーミングサービスと1曲再生あたりの通信量を比較してみましょう。

サービス名Apple MusicAmazon Music UnlimitedSpotifyAWALINE MUSICYouTube Music楽天ミュージック
低音質約4.5MB約1MB約2.5MB約2.5MB約2MB約2.5MB
標準音質約5MB約9.5MB約4MB約3.5MB約7MB約9MB約5MB
高音質約15MB約20MB約6MB約5MB約12MB約18MB約12MB
最高音質約12MB約12MB
1曲(5分程度)あたりの通信量

上記の表ではおおまかに音質のレベルを分けましたが、サービスによって音質のビットレートは異なる場合があります。ただし、標準音質であれば、どのサービスも1曲あたりの通信量は約4〜9MB前後であると言えるでしょう。

Apple Musicは他の多くのサービスと異なり通信量が少ない低音質を選択することができないため、「通信量が増えてしまうのでは」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、本記事でご紹介した通信量節約の方法を実行すれば通信制限の心配はありませんのでご安心ください。

Apple Musicの通信量節約に関するまとめ

スマホのデータ通信量を節約しながら音楽を聴きたいと思ったら、Wi-Fi環境が重要です。

Wi-Fiのないところでどうしても聴きたくなったら、高音質から標準音質(高効率)に下げる工夫をしましょう。通信量が契約上限を超えると速度制限になり、外出先でインターネットを使いづらくなります。

通信量の節約ではWi-Fi環境で音楽を聴くだけでなく、オフライン再生も有効です。ダウンロードした楽曲はオフラインでも聴けて、通信量を消費しません。通信量が増えない方法を活用しながら、音楽を楽しみましょう。

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