音楽ストリーミングサービスは多数ありますが、実際に手にしようと思ってもどれが自分にぴったりなのか迷うと思います。そこで今回はApple MusicとSpotifyそれぞれのメリット・デメリットを比較しますので、ぜひ自分にあったサービスを探してみてください。
Apple MusicとSpotifyの違い
Apple MusicとSpotifyは、どちらも同じ音楽ストリーミングサービスではありますが、全く同じ機能という訳ではありません。Apple Musicには独自の『ラジオ』機能が存在していますし、Spotifyにはカップルで使えるDuoプランが存在します。
以下は機能面の比較です。Apple MusicとSpotifyでは、配信楽曲に差はあるものの、どちらも十分楽しめるサービスです。
Apple Music Spotify 音質 ・複数の音質から選べる ・複数の音質から選べる 動画やラジオ ・ラジオ機能がある ・独自の動画コンテンツがある ・ポッドキャストがある プレイリスト ・友人が聴いているものを共有できる ・他のユーザーが作ったプレイリストを探してお気に入りできる ・世界中のプレイリストのなかからAIが選んでおすすめしてくれる ・他のユーザーが作ったプレイリストを探してお気に入りできる
配信楽曲数の違い
はじめに、Apple MusicとSpotifyの配信楽曲数の違いを確認しましょう。
Apple Music Spotify 配信楽曲数 1億曲以上 1億曲以上
数字だけ見るとApple MusicもSpotifyも配信楽曲数は同じです。どちらのサービスも最新のヒットチャートから名盤まで豊富なラインナップを取り揃えているので聴ける楽曲に差はあまりありません。
ただ、「人にあまり知られていない曲をどんどん探していきたい」という方の場合はApple Musicなら見つかる可能性が高いです。
料金プラン面の違い
つづいては料金の比較です。Apple MusicにもSpotifyにも、それぞれに魅力があります。
以下の料金比較は、いずれも1ヶ月あたりの金額です。
Apple Music Spotify 無料プラン なし あり・プレイリストはシャッフル再生のみ・広告が再生される場合がある 個人プラン 1080円・1ヶ月間無料 980円・1ヶ月間無料 カップル用Duoプラン なし 1280円・1ヶ月間無料・一緒に暮らすカップル向けのプラン 家族プランファミリープラン 1680円・家族6人まで使用可能 1580円・家族6人まで利用可能・過激な表現、露骨な表現のある楽曲を制限できる 学生割 580円 以下の学生が対象・大学・短期大学・大学院・専門学校・高等専門学校 480円 以下の学生が対象・大学・短期大学・大学院・専門学校・高等専門学校
音質の違い
次に、Apple MusicとSpotifyの音質の違いを見てみましょう。
Apple Music Spotify 音質 ・高効率(HE-AAC) ・高音質(AAC 256kbps) ・ロスレス(最大24ビット/48kHz) ・ハイレゾロスレス(最大24ビット/192kHz) ・ドルビーアトモスの空間オーディオ ・低音質(24kbps) ・標準音質(96kbps) ・高音質(160kbps) ・最高音質(320kbps)
「kbps」(キロビット毎秒)とは1秒間にやり取りするデータ量を表す単位で、数字が大きいほど音質は高くなります。 通常の音質は最高でApple Musicが256kbps、Spotifyが320kbpsまで選択できますのでSpotifyの方が良い音質で聴けます。
しかし、Apple MusicはCDと同等かそれ以上の音質のロスレスやハイレゾロスレスにも対応した楽曲も多数配信しているので、選択する楽曲によってはApple Musicの方が高音質で聴けるといった印象です。
ユーザー数の違い
Apple MusicとSpotifyの利用者数の違いも比較してみましょう。
Apple Music Spotify ユーザー数 6,000万人以上(2019年6月時点) 4億8,900万人(2021年12月時点)
Spotifyのユーザー数は無料プラン会員と有料プラン会員を合わせた数ですので、Apple Musicよりも圧倒的に多く、数ある音楽アプリの中でも世界でナンバーワンのシェアを誇っています。
ユーザー数が多いことのメリットは、友達などに楽曲を共有した時にリンクを開いてもらえるかどうかにあります。 世界的に利用者数が多いSpotifyはSNSなどで楽曲のURLを投稿した時に聴いてもらいやすいでしょう。
機能面の違い
Apple MusicとSpotifyそれぞれで利用できる機能についても解説します。
Apple Music Spotify オフライン再生 ◯ ◯(有料プランのみ) バックグラウンド再生 ◯ ◯ 歌詞表示 ◯ ◯ プレイリスト作成 ◯ ◯ スキップ ◯ ◯(無料プランは1時間に6回まで) 広告 なし 有料プランはなし ポッドキャスト ✕ ◯ ラジオ ◯ ✕
Apple MusicもSpotifyも機能面に大きな違いはありません。ただし、Spotifyは無料プランだとできることが限られてしまうためご注意ください。
Apple Musicの場合ポッドキャストだけが別アプリとなっており、Apple Musicアプリから直接ポッドキャストを聴くことはできませんが、Spotifyではアプリ内でポッドキャスト番組も楽しめるようになっています。
無料トライアル期間の違い
Apple MusicとSpotifyの無料トライアル期間の長さについても確認してみましょう。
Apple Music Spotify 無料トライアル期間 1ヶ月間 1ヶ月間
Apple Musicには1ヶ月間、Spotifyにも1ヶ月間無料でトライアルできる期間があります。無料トライアル期間中は、機能制限なく、広告なしで配信されている全ての楽曲をお楽しみいただけます。
サービスが合わなかった場合は、無料トライアル期間中に解約することも可能です。
通信量の違い
Apple MusicとSpotifyの通信量の違いは以下の通りです。
Apple Music Spotify 1曲(5分程度)あたりの通信量 ・約5MB(標準音質) ・約15MB(高音質) ・約1MB(低音質) ・約4MB(標準音質) ・約6MB(高音質) ・約12MB(最高音質)
Spotifyは低音質にすることで通信量を抑えることが可能です。標準音質での通信量はApple MusicもSpotifyも1曲あたり5MB前後と大きな違いはありません。
ただし、Apple Musicで高音質を選択した場合は、Spotifyの最高音質よりも通信量がかかるので注意が必要です。
Apple MusicとSpotifyそれぞれのメリット・デメリット
つづいてはApple MusicとSpotifyのそれぞれの持つメリット・デメリットです。無料プランの有無や、パソコンでの操作性の良さなど、それぞれに特徴があります。
Apple Musicのメリット・デメリット
先ずはApple Musicの持つメリットからご紹介します。
・1億曲以上と楽曲数が豊富 ・ダウンロード再生が可能 ・Apple Music 1 や Radioを視聴できる ・Appleの対象デバイス購入で無料期間が6 ヶ月になるキャンペーンも
楽曲数は数あるサブスクリプションサービスのなかでも豊富で、1億以上の楽曲が提供されています。Apple Musicではお気に入りの楽曲をダウンロードして持ち歩くことが可能です。また、Apple製品の対象デバイスを購入すると、無料期間が6 ヶ月になるキャンペーンも実施されていますので、購入予定の人は公式サイトをチェックしましょう。
つづいてはApple Musicのデメリットです。
・無料プランが存在しない ・ポッドキャスト機能はない ・カップル向けプランはない
Apple Musicは有料のサブスクリプションサービスのため、無料プラン自体の用意がありません。自分の好みにあわせた楽曲をおすすめしてくれる、ダウンロードできるなど多機能ではありますが、無料で使用はできません。
また、ポッドキャスト機能はないため、楽しみたい場合はほかのアプリで楽しむ必要があります。
Spotifyのメリット・デメリット
つづいてはSpotifyのメリットについてです。
・無料でもサービスが充実している ・30億以上と圧倒的なプレイリスト数を誇る ・ファミリープランでは子ども向けのアプリも利用可能 ・有料プランに登録すれば楽曲のダウンロードも可能
Spotifyの大きなメリットとしては、無料でも充実した楽曲数、プレイリストを楽しめることです。30億以上もあるプレイリストのなかから、ユーザーの好みにあわせておすすめしてくれる機能も無料で楽しめます。有料のPremiumプラン に登録すればダウンロード再生も可能です。
Spotifyのデメリットは下記の通りです。
・映像コンテンツがApple Musicより少ない ・個人プラン以外の無料期間はどれも1ヶ月間 ・パソコン管理はApple Musicに比べるとやりにくい
今回の比較対象となっているApple Musicと比べるとSpotifyはミュージックビデオなど映像コンテンツが少ないというデメリットがあります。 Apple Musicでは学生プランもファミリープランも1ヶ月間無料で、Spotifyも1ヶ月の無料トライアルがあります。
Apple Musicがおすすめの人
Apple Musicがおすすめできるのは、以下のような方です。
・iPhoneやiPadなどApple製品をお使いの方 ・ロスレスオーディオや空間オーディオの高品質な音楽を楽しみたい方 ・家族で音楽配信サービスを使いたい方
Apple MusicはApple製のデバイスと相性が良く、デザインにも統一性があるためiPhoneやiPadなどを普段からお使いの方には使いやすいサービスです。 また、Apple Musicではロスレスオーディオや空間オーディオといったワンランク上の音楽も聴くことができます。
ファミリープランを使って家族で音楽を聴きたいという場合は、Apple Musicの方がSpotifyより料金が少しお得なのでこちらを利用するといいでしょう。
Apple Musicは今ならどのプランも1ヶ月無料で体験することができますので、まずは無料トライアルから始めてみることをおすすめします。
Spotifyがおすすめの人
Spotifyがおすすめできるのは、以下のような方です。
・無料プランから使い始めたい方 ・SNSでよく楽曲をシェアする方 ・ポッドキャストをよく聴く方
Spotifyにはずっと無料で利用できるフリープランがあり、お金を払うことに躊躇いがある方でもアカウント登録だけで気軽に使い始めることができます。
また、Spotifyはポッドキャストが充実していて、音声ドラマなどここでしか聴けないSpotifyオリジナルの番組が豊富なので「音楽だけではなく音声コンテンツも楽しみたい」という方にもおすすめです。
全ての機能が制限なく利用できるSpotifyの有料プランは今なら1ヶ月無料で使い放題です。
よくある質問
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Apple MusicとSpotifyどっちも使うのはあり?
金銭的に負担でなければ、Apple MusicとSpotify両方使っても問題ないと思います。お得に使うなら、Apple Musicを利用しつつSpotifyはフリープランで利用するのがおすすめです。
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AndroidデバイスでもApple Musicを使える?
AndroidデバイスでもApple Musicをお使いいただけます。ご利用にあたってはApple IDの用意が必要となりますので、作成してからご登録ください。
まとめ
Apple MusicとSpotifyには、それぞれにない特徴があるため、音楽ストリーミングサービスとしては別物とかんがえると良いでしょう。Apple製品を愛用し、かつCD以上の音質で楽しみたいならApple Musicが良さそうです。一部機能に制限があっても、無料で好きな楽曲を楽しみたい、ポッドキャストも視聴したいということなら、Spotifyがおすすめです。
それぞれの特徴を比較して、自分にあった音楽ストリーミングサービスを見つけてみてください。