Apple Musicは、あなたの大好きな曲がすぐに聴ける音楽アプリです。登録曲は1億曲以上なので、お気に入りの曲がすぐに見つかるはず。この記事では、そんなApple Musicの使い方を中心に解説します。
Apple MusicはAppleが提供している定額制音楽ストリーミングサービス
Apple MusicはAppleが提供している定額制音楽ストリーミングサービスです。その特徴について説明します。
1億曲以上を配信・iTunesとも一括化できる
Apple Musicに収録されている曲数は、1億曲以上です。これだけ数があれば、聴きたい曲を見つけやすいと思います。あらゆるジャンルの音楽好きな方に喜ばれるサービスでしょう。楽曲は全てフル再生が可能で、広告もありません。
また、元々所有していたiTunesの曲やiTunes Storeで購入した曲もiCloudミュージックライブラリで一括管理できるので、曲目を整理するのにも役立ちます。
iCloudミュージックライブラリはApple Musicに登録しているユーザーが利用できるサービスで、異なるデバイス間であってもクラウド上でライブラリの楽曲を同期することができます。
Apple MusicとiTunesの違い
Apple Musicは定額制サービスで、月額料金を払い続けることで配信されている全ての音楽を聴けます。
一方でiTunesは買い切り型のサービスで、楽曲を聴くには購入とダウンロードが逐一必要です。
音楽をなるべくたくさん聴きたい方はApple Music、聴きたい音楽が決まっている方やサブスク解禁されていない音楽を聴きたい方はiTunesを利用することをおすすめします。
広告なしで音楽を聴ける
せっかくステキな曲を聴いているのに、広告で中断となると、ガッカリしてしまうものです。しかし、Apple Musicの場合は、広告なしで聴けるので安心できます。
集中している時に中断されずに済むのは、リスナーにとってありがたいことです。
普段使っているデバイスで音楽を聴ける
Apple Musicは、普段使っているあらゆるデバイスで音楽を聴けるので便利です。以下にApple Musicが使えるデバイスを挙げます。
<Apple Musicが利用できるデバイス>
iPhone
iPad
Apple Watch
Apple TV
Mac
HomePod mini
CarPlay
スマートテレビ(Samsung / LG)
Windowsパソコン
Roku
Androidデバイス
Sonosスピーカー
Amazon Echo
Google Nest
ゲームコンソール(PlayStation 5 / Xbox)
ミュージックビデオ・ラジオを楽しめる
Apple Musicでは、音楽以外にもミュージックビデオやApple Music限定の番組を楽しんだり、アーティスト/DJのラジオを聴いたりすることもできます。
Apple Musicを楽しめる4種類のプラン
Apple Musicには、「個人」「学生」「ファミリー」「Voice」という4種類のプランがあります。それぞれのできることを表にまとめました。
プラン Voice 学生 個人 ファミリー 料金 480円/月 580円/月 1,080円/月 1,680円/月 1億曲以上聴ける 〇 〇 〇 〇 エキスパート厳選の30,000以上の プレイリストを利用できる 〇 〇 〇 〇 Siriにリクエストできる 〇 〇 〇 〇 無料トライアル後の継続は自由 〇 〇 〇 〇 広告なし 〇 〇 〇 〇 ここのみの番組やライブビデオ 〇 〇 〇 〇 アーティストが届けるラジオを楽しめる 〇 〇 〇 〇 Apple製デバイスの利用 〇 〇 〇 〇 Siriがタイプ入力の対応可能 〇 〇 〇 〇 Apple製ではないデバイスの利用 × 〇 〇 〇 ドルビーアトモスの空間オーディオの利用※1 × 〇 〇 〇 ロスレスオーディオのカタログすべて※2 × 〇 〇 〇 歌詞を表示できる × 〇 〇 〇 10万曲をライブラリーにダウンロードできる × 〇 〇 〇 すべてのデバイスからアクセス可能。オンライン、オフラインで聴ける × 〇 〇 〇 知り合いが聴いている曲が分かる × 〇 〇 〇 家族6人まで無制限でアクセス可能。 × × × 〇 一人ずつのミュージックライブラリーができる × × × 〇 一人ひとりの好みに応じた曲の提案 × × × 〇
※1:ドルビーアトモス 画期的なオーディオテクノロジーのことです。このテクノロジーで作られた音楽はチャンネルに左右されることなく、アーティストのセンスによる細かなニュアンスが活かされています。
※2:ロスレスオーディオ 音楽が高音質で記録された音源のことを言います。このロスレスオーディオを圧縮する場合、データを保持しつつ、曲のファイルサイズを縮めます。
Apple Music 個人プラン
Apple Musicの個人プランは月額1,080円で、1人でサービスを利用する際のプランになります。個人プランに限って年額10,800円のプランを選択することもでき、年額払いにすると1年を通して2ヶ月分の料金が割引されるのでおすすめです。
Apple Music 学生プラン
Apple Musicの学生プランは月額580円で、大学や短大、専門学校、大学院などの高等教育機関に在学中の方が利用することができます。学生プランに登録するにあたってはUNiDAYSという外部のサイトを経由した学生認証が必要になります。
Apple Music ファミリープラン
Apple Musicのファミリープランは月額1,680円で家族6人までが利用できるプランです。加入する家族が多ければ多いほど、1人あたりの人数で割ればお得になります。もっとも多い6人がメンバーとなった場合、1人あたり月額料金が280円と、個人プランと比べて大変お得な金額でApple Musicのコンテンツを楽しめます。
Apple Music Voiceプラン
Apple MusicのVoiceプランはApple製のデバイスに搭載されている音声アシスタントのSiriを使って操作するプランです。ハードウェアを使った画面操作はできないものの、Siriに流したい音楽をリクエストするだけで楽曲を再生できるため、ドライブ中など手が離せないときに便利です。また、Voiceプランは通常のプランと聴ける楽曲数が同じなのにも関わらず、月額480円とお手頃な料金で利用することができます。
Apple Musicの支払い方法一覧
Apple Musicのお支払いには、Apple IDに紐付けられた決済方法が適用されます。Apple IDには下記の6つの支払い方法を登録することができます。
クレジットカード
デビットカード
プリペイドカード
キャリア決済
Appleギフトカード
PayPay
クレジットカードは、Visa / MasterCard / JCB / American Express / Diners Clubのブランドのものをご利用可能です。
また、キャリア決済はauかんたん決済、d払い、ソフトバンクまとめて支払い / ワイモバイルまとめて支払いに対応しています。
Apple Musicの無料トライアルの始め方
Apple Musicは、有料サービスですが、課金する前に1ヶ月無料トライアルができます。どんなサービスであるか納得できるためには、とりあえず試してみることが大事です。
ここでは、無料トライアルの始め方を説明します。
新規の方のみ無料で体験できる
無料トライアルを始める前に、無料トライアルができるのは新規の方のみなのでご注意ください。
[1] 以下のボタンからApple Musicのホームページを開くと、手続きの画面に遷移します。
[2] Apple IDでログインします。端末設定によってはTouch IDやFace IDでログインすることができます。
[3] お支払い方法を入力し、最後に[Subscribe]を選択すると登録完了です。Apple Musicのアプリをインストールしてすぐに使い始めることができます。
もしくはスマホであらかじめApple Musicのアプリをインストールしておくと、自動的にアプリが起動しプラン選択の画面が表示されるので、登録したいプランを選択後、「Apple Musicに登録」というボタンをタップしてください。
無料期間を終えると自動更新になるので要注意
Apple Musicは、1ヶ月の無料トライアル期間を終了しますと、自動的に更新になるシステムなので要注意です。
無料トライアルのみで終了したいと思っている方は、無料期間がいつまでなのか、きちんと確認しておきましょう。
終了日を確認して課金されないようにする方法
終了日を確認するには、Apple ID管理画面から「サブスクリプション」>「Apple Music」を開きます。そちらで終了日を確認したら、課金されないように早めに登録をキャンセルします。
この作業を無料期間内に行わないと自動継続ということになり、個人プランの場合1,080円/月が課金されます。
Apple Musicのメリット
Apple Musicには以下のようなメリットがあります。
Apple製デバイスとの相性が良い
Apple MusicはAppleが提供している音楽配信サービスなので、iPhoneやiPad、Macなどのデバイスとの相性が良く使いやすい仕様となっています。
Apple製デバイスにはデフォルトでApple Musicのアプリがインストールされており、Apple IDを利用したアプリ内決済ですぐに登録して使い始めることができます。
iPhoneでライブラリに追加した楽曲はiCloudミュージックライブラリをオンにすることで他のデバイスにも自動で同期され、デバイス間の互換性にも優れているのが特長です。
音楽からラジオ、ミュージックビデオなど様々なコンテンツが楽しめる
Apple Musicでは音楽を聴くだけでなく、24時間配信のラジオ番組やミュージックビデオなどの映像コンテンツもお楽しみいただけます。
また、ここでしか見ることができないアーティストのインタビュー映像やパフォーマンス映像も配信されており、Apple Music一つで様々なエンターテイメントを体験することが可能です。
1ヶ月〜6ヶ月間の無料トライアルがある
Apple Musicに初めて登録する方は、最初の1ヶ月間は無料でお使いいただけます。
このトライアル期間に機能や使い心地を試してみて、気に入ったらそのまま使い続けることもできますし、満足できなかったら解約することも可能です。
また、以下の対象デバイスをご購入した方は、Apple Musicを6ヶ月間無料で利用することができます。
AirPods Pro
AirPods(第2世代、第3世代)
AirPods Max
HomePod
HomePod mini
Beats Fit Pro
Beats Studio Buds
Powerbeats
Powerbeats Pro
Beats Solo Pro
iPhone
デバイスをアクティベートしてから90日以内にApple Musicに登録すると、6ヶ月間無料特典が適用されます。
Apple Musicのデメリット
Apple Musicのデメリットも確認しておきましょう。
学割プランの料金がやや高い
Apple Musicには学割プランがあり通常のプランよりもお得に利用することができますが、月額580円と、他サービスの学割プランの料金の相場よりも100円ほど高くなっています。
もし、ご家族でApple Musicを利用するなら月額1,680円のファミリープランに登録するのも一つの方法です。
洋楽アーティスト名がカタカナで表記されることも
Apple Musicで配信されている海外アーティストの表記は、カタカナになっていることがあります。英語にしたい場合はデバイスの言語設定そのものを英語に変えるしか方法はなく、表記にこだわりがある方にとっては気になるポイントかもしれません。
Apple Musicを使い始める:iOS・Mac・Windowsパソコン
ここからは、Apple Musicの使い方をパソコンの場合、iOS、Mac、Windowsパソコンと分けて解説します。お持ちのデバイスでご確認ください。
お持ちのデバイスをアップデート
まずは、お持ちのデバイスをアップデートして最新の状態にします。
iPhone、iPod touchといったお持ちのiOS:最新バージョンのiOS、iPadOS
Windowsパソコン:最新バージョンのiTunes for Windowsがインストールできているかチェックする。
Mac:最新バージョンのmacOSにアップデート
Apple MusicまたはiTunes Matchのサブスクリプションに登録
上記のように各デバイスを最新状態にしましたら、Apple MusicかiTunes Matchのサブスクリプションに登録します。こうしておくと、ライブラリ同期を有効にした、すべてのデバイスの音楽を聴けます。
登録の仕方は以下の通りです。
1. Mac→Apple Music Appを開く。 Windows→iTunes for Windowsを開く 2. Mac→iTunes Storeをクリック Windows→iTunesウインドウ上部分にある『ストア』をクリック→ストアウインドウ最下部までスクロール→特集メニューの『iTunes Match』をクリック
3. 登録ボタンをクリック→Apple IDとパスワードでサインイン 4. 請求情報をチェックして登録ボタンをクリック
Apple IDでサインイン
Apple IDのサインインは、すべてのデバイスで必要な作業です。Apple IDは、Apple Musicのみならず、すべてのサービスへのアクセスに使用できます。たとえば、App StoreやiCloud、iMessageなど。
Apple IDは、忘れないように覚えておきましょう。
インターネットに接続
インターネットに接続させるのも、どんなデバイスにおいても必要です。Wi-Fiかモバイルデータ通信ネットワークを使ってください。
MacやWindowsパソコンの場合は、LANケーブルを使用した有線での接続も可能です。ただし、Apple Musicをつなぐ状況は、国や地域による違いもあります。
iPhone、iPad、iPod touchでApple Musicを使い始める
ここでは、iPhoneやiPad、iPod touchでの使い方をご紹介します。
1. 設定→ミュージック 2. ライブラリ同期をオンにしてください。Apple MusicやiTunes Matchでサブスクリプションが未登録の方は、『ライブラリを同期』有効のオプション表示はありません。
もしも、ライブラリを同期でアップデート中だったり、機能が無効になったりしているのであれば、Apple Music Appのライブラリタブに何かしらのメッセージがあるはずです。
MacでApple Musicを使い始める
Macでの使い方もご紹介します。
1. Apple Music Appを開き、上部分にあるメニューバーからミュージック→環境設定を選びます。 2. 一般タブを開いたら、『ライブラリを同期』をオンにしてください。上記と同じで、Apple Musicでサブスクリプションが未登録の方は、『ライブラリを同期』有効のオプション表示はありません。 3. OKをクリックしましょう。ミュージックライブラリが大きいと、アップロードしてから使えるようになるまで時間がかかる可能性も考えられます。
WindowsパソコンでApple Musicを使い始める
iTunes for Windowsインストール済みのWindowsパソコンでの使い方です。
この場合は、「iCloudミュージックライブラリ」が有効にならないので、以下のやり方で有効にしてください。
1. iTunes を開き、画面上にあるメニューバーから、編集、環境設定の順に選択します。 2. 一般タブ『iCloudミュージックライブラリ』をオンにしてください。ここでも、Apple MusicやiTunes Matchでサブスクリプションが未登録の方は、『ライブラリを同期』有効のオプション表示はありません。 3. OKをクリックしてください。上記と同じで、ミュージックライブラリが大きいと、アップロードしてから使えるようになるまで時間がかかる可能性も考えられます。
AndroidでApple Musicを使い始める
次にAndoroidでのApple Musicの使い方をご紹介します。まずはApple Music Appを入手し、サブスクリプションに登録します。その後の詳細について説明していきましょう。
Apple Music Appを入手
Apple Music Appに登録するには、まずGoogle Playにアクセスします。そうしますと、以下のページになりますので、ここでダウンロードしてインストールしてください。
サブスクリプションに登録する方法
インストールできましたら、以下のボタンからサブスクリプションに登録します。ここでは、Androidでサブスクリプションに登録する方法を説明します。サブスクリプションに登録しておくと、トライアルなども、Apple IDのサインインのみでできるので楽です。
1. Androidで、ダウンロードしたApple Music Appを開きます。 2. トライアル画面の表示がありましたら、右上にある「サインイン」をタップしましょう。詳細ボタンをチェックしてから、タップする方法もあります。 3. 次にApple IDとパスワードでサインインしてください。
Android AutoでApple Musicを楽しむ使い方
ここではAndroid Autoでの使い方を説明します。Android Autoを使いますと、音楽を気軽に車内で楽しめますが、再生中の曲を車載ディスプレイパネルで、コントロールすることが必要です。以下にやり方を記載します。
1. Google PlayからAndroid Autoを入手しましょう。その際に使うデバイスはAndroidです。 2. Androidを車に接続するために、車に搭載されているディスプレイパネルから、Android Autoを開いて下さい。 3. Apple Music Appを開き、お好きな音楽を再生して楽しみましょう。
Chromecast デバイスでApple Musicの音楽をストリーミングする方法
この作業は、お使いのAndroidデバイスとChromeCastデバイスのWi-Fiネットワークが同じであるかチェックしてから始めます。次の順序に従いましょう。
1. Apple music Appを開き、画面の上にあるWi-Fiネットワークをタップします。こちらの画面でご確認ください。
2. ChromeCastデバイスをタップして、お好きな音楽再生をスタートさせます。
ただし、Apple Musicのキャスティングによりますが、対応できないケースがあるので、お持ちのデバイスでご確認ください。また、デバイスによっては、サポートされていないこともあるので注意しましょう。
Apple TVでApple Musicを使い始める
ここでは、Apple TVでApple Musicを楽しむ使い方や注意事項をご紹介します。楽しみ方はいろいろありますので、お好きな方法を選びましょう。また、使う際にはApple IDが必要になるなどの注意事項もあります。
Apple Music Appを入手してからの使い方
Apple Music App入手後に、Apple TVでApple Musicを楽しむ方法を挙げます。
1. Apple Musicで聴きたい曲にアクセスして、空間オーディオで聴く:Apple TV 4Kが以下に対応している場合です。
AirPods(第3世代)
AirPods Pro
AirPods Max
ドルビーアトモスに対応可能なスピーカーやレシーバーにApple TV 4Kが接続している。
2. Apple Musicのおすすめを入手して聴く。 3. ミュージックエクスパートから、新しい人気の曲を選んで楽しむ。 4. 無料、広告なしで24時間楽しめるミュージックビデオを利用する。 5. Apple Musicラジオステーションを楽しむ。 6. ミュージックライブラリにある音楽を楽しむ。 (Apple Musicにある音楽、iTunes Store購入の音楽の他、iTunes Matchのサブスクリプションに登録しているのであれば、iPhoneやiPad、iPod touch同期の曲など。)
Apple TVで音楽を再生する
Apple TVは音楽を再生できます。ここでは、その操作方法をご紹介します。
まずは、Apple TVで音楽を選択する方法です。第2世代のSiriリモートの場合は、下記の図のようにクリックパッド中央をプッシュします。
第1世代のSiriリモートの場合は、タッチサーフェスをプッシュします。下記を参考にしてください。
上記のようにして、曲を選択しますと再生が開始され、画面に『再生中』と表示されます。こうした曲の再生は、離れた場所でもできますが、他のビデオやオーディオの再生が始まると停止されます。
次に再生中に移動する方法も説明します。Apple TVの再生中画面を出してキューを開きましょう。
こちらは第2世代のSiriリモートの場合です。クリックパッドリングかクリックパッドで上下左に動かしたり、右にスワイプしたりします。
第1世代のSiriリモートは下記です。タッチサーフェスを上下左に動かしたり、右にスワイプしたりして移動させます。
画面上では下記のようにハイライトされた箇所が多少大きく表示されます。
注意事項
Apple IDが必要になることもあるので、Apple IDは常にわかるようにしておきましょう。また、国や地域によっては利用できないことも考えられます。
ご紹介しましたApple Musicやラジオトラックの再生は1回に1デバイスですが、サブスクリプションに登録している方であれば、複数のデバイスを使えます。しかし、サブスクリプション終了となった場合、Apple Musicトラックの再生やストリーミングなどが使用できなくなるので、要注意です。
また、ここでご紹介しましたApple TVは、MacのApple Musicアプリケーション、iOSデバイスの他にiPadOSデバイスにあるApple Music Appに入っている音楽をストリーミングすることも可能です。
Apple Musicの基本的な使い方
では、実際にApple Musicでできる基本的な操作をいくつかご紹介します。 まずはApple Musicアプリを開いた時のメニュー画面の構成から確認しましょう。例としてここではiOS版Apple Musicを使用して説明します。
「今すぐ聴く」の使い方
画面左下の「今すぐ聴く」タブを開くと、最近再生したアルバムやプレイリストが確認でき、過去の再生履歴に基づいたおすすめのアルバムやプレイリスト、ステーションも表示されます。
「あなたにおすすめ」という項目ではユーザーがよく聴く曲を集めた「Favourites Mix」やよく聴くアーティストの新曲を集めた「New Music Mix」といった自動生成のプレイリストも聴くことができます。
また、他のApple Musicユーザーをフォローするとそのユーザーが最近聴いているアルバムもチェックすることが可能です。
「見つける」の使い方
次に、「見つける」タブではその季節に合ったおすすめのプレイリストやムード/アクティビティから選べるプレイリスト、世界や日本の「デイリートップ100」というチャートを聴くことができます。
新着ミュージックも一覧で表示されるので、新しい音楽を探している方は要チェックです。
年代別、ジャンル別、ランキングなどカテゴリから音楽を見つけることもでき、「何を聴いたらいいかわからない」という場合はひとまずこちらの「見つける」タブを開いて音楽を探してみましょう。
「ラジオ」の使い方
「ラジオ」は、24時間ノンストップ配信のApple Music 1を始めとするラジオ番組が聴けるタブです。世界の著名なDJが選曲したホットなミュージックからJ-POPの人気アーティストがゲスト出演している番組まで様々なラジオを聴くことができます。
「アーティストインタビュー」ではトップアーティストたちのここでしか見ることができない貴重なインタビュー映像も視聴することが可能です。
さらに、ジャンル別、カタログ別などのステーションも配信されており、自分で選曲しなくてもApple Musicがテーマに合った楽曲をずっと流し続けてくれる機能もあります。
「ライブラリ」の使い方
ダウンロードしたアルバム、曲、プレイリストやライブラリに追加した音楽は全てこちらの「ライブラリ」内に保存されます。
画面上部の「プレイリスト」「アルバム」「曲」「アーティスト」などを選択すると、カテゴリ別にライブラリ内の曲を探すことも可能です。
「検索」の使い方
特定の音楽を探すときは「検索」を使用します。検索ボックスにアーティスト名や曲名、アルバム名などを入力すると検索結果に探していた楽曲が表示される仕組みになっています。
曲名やアーティスト名が思い出せなくても歌詞のフレーズで検索することも可能です。
例えば松田聖子の「SWEET MEMORIES」の歌詞の一部だけを入力して検索してみると、以下の画像のように検索結果に正しい楽曲が表示されました。
オフライン再生の使い方
オフライン再生とは、楽曲やアルバムをダウンロードしてインターネットがない環境でも音楽を聴くことができる機能です。
オフライン再生をするには、アルバムやプレイリストの画面で「+」ボタンを選択してまず楽曲をライブラリに追加します。
次に「↓」マークが表示されるので、こちらを選択してダウンロードを開始しましょう。
ダウンロードが完了すると「↓」マークだった部分が「✓」マークに変わります。
歌詞表示の使い方
Apple Musicは歌詞を見ながら音楽を聴くこともできます。 歌詞を表示させるには再生画面で左下の吹き出しアイコンを選択しましょう。
すると歌っている箇所に合わせて歌詞がハイライト表示され、流れていきます。
歌詞を見ながらカラオケができる新機能「Apple Music Sing」も追加
iPhoneやiPadをiOS 16.2もしくはiPadOS 16.2にアップデートすると、Apple Music内でカラオケができる「Apple Music Sing」という新機能が2022年12月に追加されました。
Apple Musicで配信されている数千万曲がApple Music Singの対象となっており、Apple Music Singをオンにすると歌っている箇所に合わせて文字が音節ごとにハイライト表示され、ボーカルの音量もコントローラーで自由に調節することができます。
Apple Music Singは以下のデバイスでご利用いただけます。
・iOS 16.2以降を搭載したiPhone 11以降およびiPhone SE(第3世代) ・iPadOS 16.2以降を搭載した11インチiPad Pro(第3世代以降)、iPad Air(第4世代以降)、iPad mini(第6世代)、iPad(第9世代以降) ・Apple TV 4K(第3世代)
プレイリストの使い方
プレイリストとは自分の好きな曲、聴きたい曲だけを集めたリストのことで、Apple Musicではオリジナルのプレイリストを作成して聴いたり、友達とシェアしたり、ダウンロードしたりして楽しむことができます。
プレイリストを作成するにはプレイリストに追加したい曲の再生画面で「…」を選択します。
「プレイリストに追加…」を選択します。
「新規プレイリスト」を選択します。既にプレイリストを作成している場合は既存のプレイリストを選択することもできます。
プレイリスト名、説明、アイキャッチ画像を決めて「完了」を押しましょう。「マイプロフィールと検索に表示」をオンにすると全てのApple Musicユーザーがプレイリストを聴くことができるようになります。
さらにApple Musicを使いこなすコツ
Apple Musicの基本的な操作方法がマスターできたら、さらに便利な使い方をご紹介しますのでぜひお試しください。
シャッフル/リピート再生
アルバムやプレイリストをシャッフル再生したい時は、アルバムやプレイリストのトップ画面に表示されている「シャッフル」ボタンを選択すると、ランダムで曲の再生が始まります。
もしくは、再生画面で右下のリストアイコンを選択しましょう。
こちらのシャッフルマークを押すと次の再生からシャッフル再生になります。
リピートマークを押すと、アルバムやプレイリストごとにリピート再生されます。
もう一度リピートマークを押すと、一曲のみがリピートされます。
歌詞をSNSにシェアする
Apple Musicで歌詞が配信されている楽曲は、最大150字まで選択してお好きなフレーズをInstagramのストーリーにシェアすることができます。
楽曲の再生画面で左下の歌詞アイコンを選択して歌詞を表示させましょう。
シェアしたいフレーズを長押しします。
歌詞を選択し、「Instagram」を押します。
すると、自動でApple Musicの楽曲リンクと歌詞付きのストーリーが作成されます。
曲に「ラブ」をする
気に入った楽曲を見つけたら「ラブ」をしてみましょう。Apple Musicのアルゴリズムが「ラブ」をした楽曲の傾向を学習して、似たテイストの楽曲やアーティストをおすすめしてくれるようになります。
「ラブ」をするには、楽曲の再生画面で「…」を選択します。
「ラブ」を選択します。
「ラブ済み」と表示されたら完了です。
SharePlayでビデオ通話をしながら音楽を聴く
SharePlayとは、Apple製デバイスで利用できるビデオ通話アプリのFaceTimeを使ってApple Musicの音楽を流しながら通話ができる機能のことです。
SharePlayを使うには、ビデオ通話に参加している人全員がApple Musicのサブスクリプションに登録している必要がありますが、次に流す曲はホストだけでなく参加者全員が選択することができます。
SharePlayを開始するには、再生画面で「…」を選択してください。
「SharePlay」を選択します。
連絡先を入力し、「FaceTime」ボタンを押します。
相手が応答すると、SharePlayが開始されます。
カメラロールのメモリーにApple Musicの楽曲をBGMとして追加する
iPhoneのカメラロールに保存されている「メモリー」というスライドショーアルバムにApple Musicの楽曲をBGMとして追加することができます。BGMを追加した「メモリー」はビデオクリップとして保存することも可能です。
「メモリー」はiPhoneのカメラロールの「For You」内に保存されています。
音楽を追加したい「メモリー」を選択して、左下の「♫」マークを押しましょう。
続いて、右下の「♫」マークを選択します。
こちらでお好きな曲名を検索してBGMとして追加することができます。選択できたら右上の「完了」を押しましょう。
Apple Music Guideで近くのコンサート情報を探す
Apple Music Guideとは、iPhoneやiPadにデフォルトで搭載されているAppleマップとApple Musicが連携して、コンサートホールやライブ会場を探すことができる機能のことです。
マップ上には40以上のガイドが掲載されており、2023年5月時点で東京やロンドン、ニューヨークなど世界10以上の都市の会場が紹介されています。
お近くのコンサート会場を選択すると、近日中にその会場で開催されるイベント情報を閲覧することが可能です。
また、イベントに出演するアーティストのトップソングを確認することもでき、Apple Musicメンバーシップに登録していればそのまま楽曲を試聴することもできます。
Apple Music Guideを利用するには、Appleマップを開き、「マップで検索」の部分をタップします。
下にスクロールして「Apple Music」を選択します。
するとガイド一覧が表示されます。ガイドを選択すると、その都市で人気のコンサート会場やライブハウス、クラブハウスなどの情報を見ることができます。
「詳しい情報」の部分をタップすると、その会場で近日中にコンサートを行うアーティスト一覧が表示されます。
アーティストを選択すると、コンサートガイドやトップソングなどを確認することが可能です。
スリープタイマー(Androidデバイスのみ)
AndroidデバイスでApple Musicをお使いの場合、スリープタイマーを設定することができます。 スリープタイマーを設定しておけば、一定時間が経過すると自動で楽曲の再生がストップするので、おやすみ前に音楽を聴く際などに便利です。
スリープタイマーを設定するには、Apple Musicの再生画面で「︙」を選択します。
「スリープタイマー」を選択します。
「15分後」「30分後」「45分後」「1時間後」「現在の曲の終了時」「現在のアルバムの終了時」の中から時間を選択してスリープタイマーの設定は完了です。
Apple Music Classicalでクラシック音楽を聴く
Apple Music Classicalとは、500万以上の楽曲を揃えているクラシック音楽専門の音楽ストリーミングサービスです。
Apple Musicのサブスクリプション(個人/学生/ファミリー)に登録しているユーザーであれば、追加料金なしでApple Music Classicalを利用することができます。
クラシック音楽に特化された独自の検索および閲覧システムを採用しており、作品名やオーケストラ、指揮者、客演アーティスト、録音年まですべてが一目でわかるようなインターフェイスになっているのが特徴です。
なお、Apple Music ClassicalはApple Musicとは別の独立したアプリとなっているため、利用するためにはアプリストアから「Apple Music Classical」アプリをインストールする必要があります。
ただし、日本国内では2023年6月現在、Android版Apple Music Classicalアプリのみの提供となっており、iOS版は現時点では入手することができない点にご注意ください。
Apple Musicで選択できる音質
Apple Musicの通常音質はAAC 256kbpsとなっています。「kbps(キロビット毎秒)」とは1秒間に転送されるデータ量を表し、数値が高いほどたくさんのデータを送受信するので音質が良くなります。
また、「AAC(Advanced Audio Coding)」とはファイル形式のことで、元の音源の10分の1程度にデータが圧縮されているのが特徴です。AACはmp3と比べると音質が良いと言われています。
ロスレスオーディオ
Apple Musicでは他にもロスレスオーディオという音質を選択することも可能です。 通常音質は元の音源を圧縮してデータサイズを小さくしているので音質の一部に損失が発生しますが、ロスレスオーディオはオリジナル音源をそのまま維持する圧縮形式なのでCDと同じ品質の音楽を楽しむことができます。
Apple Musicは現在多くの配信楽曲がロスレスオーディオに対応しており、設定で「ロスレス」をオンにすれば追加料金なしで高音質の音楽を聴くことができます。
ただし、注意点としてBluetooth接続のイヤホンではロスレスオーディオを再生できないので、有線イヤホンやヘッドホンを使用するようにしましょう。
ドルビーアトモスの空間オーディオ
全ての楽曲が対応しているわけではないものの、Apple Musicでは空間オーディオの楽曲を聴くこともできます。
Apple Musicの空間オーディオは「ドルビーアトモス」と呼ばれ、従来の2チャンネルのステレオ音源と違い、左右前後に加え頭上からも音が聞こえてくる立体的音響となっています。 そのため、まるでレコーディングスタジオで生の演奏を聴いているかのような臨場感あふれる音楽体験が可能です。
Apple Musicで「ドルビーアトモス」のロゴがついているアルバムは空間オーディオに対応しており、設定で「ドルビーアトモス」の再生を有効にすることで楽しむことができます。
Apple Musicで空間オーディオの音楽を聴く方法については以下の記事で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
Apple Musicで音質を変更する手順
1. まず、iPhoneの「設定」アプリを開きます。
2. 「ミュージック」の項目を選択します。
3. 「オーディオの品質」を選択します。
4. こちらで「ロスレスオーディオ」をオンにすると、音質設定でロスレスオーディオが選択できるようになります。
また、「モバイル通信ストリーミング」「Wi-Fiストリーミング」「ダウンロード」とそれぞれ音質を個別に選択することができますので、一つずつ最適な音質に設定しましょう。
5. 「モバイル通信ストリーミング」は外出先などWi-Fiがない環境で音楽を再生する際の音質です。 「なし」「高効率」「高音質」「ロスレス」「ハイレゾロスレス」から選択することができますが、通信量を節約したい場合は「高効率」がおすすめです。
6. 「Wi-Fiストリーミング」はWi-Fi接続時に音楽を再生する際の音質です。こちらは「ロスレス」や「ハイレゾロスレス」など通信データ量の大きい音質を選択しても問題ないでしょう。
7. 「ダウンロード」はApple Musicの音楽をダウンロードする際の音質です。「ロスレス」や「ハイレゾロスレス」を選択すると音質は良いですが、その分デバイスのストレージを使用しますのでお使いの端末の空き容量の様子を見ながら設定しましょう。
Apple Music解約の方法
最後にApple Music解約の仕方です。下記の順序に従ってください。
1. Apple MusicのHPにアクセスしてサインインします。サインインの表示がなければ、そのままで大丈夫です。 2. アカウントのアイコンをタップ、またはクリックして、設定を選びます。 3. スクロールでサブスクリプション登録から管理を選択し、『サブスクリプションをキャンセル』を選びましょう。
もしも、この方法で解約できないのであれば、設定上でサブスクリプション解約を行います。また、Apple Music料金がGoogle Pay払いの方は、Android上にある『play.google.com』で解約できます。
こうした方法でも解約できなくてお困りの場合は、Appleサポートを利用してください。
Apple Music以外の定額制音楽ストリーミングサービスと比較
Apple Musicの他にもSpotifyやAmazon Musicなど毎月定額で音楽が聴き放題になるサービスがあります。ここではApple Musicと他のサービスの料金や楽曲数などを比較してみましょう。
Apple M u sic Amazon Music Unlimited Spotify AWA LINE MUSIC 楽天ミュージック Yo uTube Music 月額料金 ・1,080円(個人) ・580円(学生) ・1,680円(ファミリー) ・480円(Voice) ・1,080円(個人) ・980円(プライム会員) ・580円(学生) ・1,680円(ファミリー) ・480円(ワンデバイス) ・980円(スタンダード) ・480円(学生) ・1,280円(Duo) ・1,580円(ファミリー) ・980円(スタンダード) ・480円(学生) ・270円〜(アーティスト) ・980円(LINE STORE・一般) ・1,080円(アプリ内購入・一般) ・480円(LINE STORE・学生) ・580円(アプリ内購入・学生) ・1,680円(ファミリー) ・980円(スタンダード) ・780円(楽天カード/モバイル会員対象) ・500円(ライト) ・480円(学生)・1,080円(Android/Web・個人) ・1,450円(App Store経由・個人) ・580円(学生) ・1,680円(Android/Web・ファミリー) ・2,180円(App Store経由・ファミリー) 配信楽曲数 1億曲以上 1億曲以上 1億曲以上 1億2,000万曲以上 1億曲以上 1億曲以上 1億曲以上 無料プラン なし あり あり あり あり なし あり 無料トライアル 1ヶ月間 最大4ヶ月間 1ヶ月間 1ヶ月間 1ヶ月間 60日間 1ヶ月間
どのサービスも個人で利用するプランなら月額980円と、Apple Musicの個人プランと料金面での違いはありません。 ただし、Apple Musicの学生プランは月額580円と他サービスより少し高くなっているので注意が必要です。
Apple Musicには無料プランがありませんが、新規ご登録の方なら1ヶ月間無料で制限なく全ての機能をお使いいただけますので、迷っている方は無料トライアルから始めてみることをおすすめします。
無料トライアルで使い方をマスターしてApple Musicの魅力を味わおう
Apple Musicは有料ツールですが、さまざまな音楽を楽しめておすすめです。まずは、無料トライアルで使い方をマスターすることをおすすめします。
Apple Musicの使い方を覚えますと、音楽をさまざまな角度から楽しめます。使いこなして存分に楽しみましょう。