「Apple Music」は、PCやスマートフォンなどを利用して、1億曲以上の音楽を楽しめるサービスです。2019年9月から、iTunesを介さなくても、ブラウザ上で利用できるようになりました。本記事では、PCでApple Musicを利用する方法を解説します。
PCからApple Musicに登録する方法
Apple MusicをPCで利用する前にメンバーシップ登録をする必要があります。まずは、PCのブラウザからApple Musicに登録する手順を解説します。
Apple Musicは、初回限定で1ヶ月の無料期間を設けています。「登録してもしっかり利用するか分からない」という方は、無料で試してみましょう。1ヶ月以内に解約すれば料金はかかりません。
1. Apple Music公式サイトにアクセス
下記のボタンからPCのブラウザでApple Music公式サイトにアクセスします。
2. Apple IDでサインイン
Apple IDとパスワードを入力し、サインインします。
3. お支払い情報を入力し、登録完了
氏名や住所、お支払い情報を入力し、最後に画面下の「Subscribe」というボタンをクリックして登録完了です。
PC版のApple Musicでできること
PCからApple Musicを利用するには、ブラウザからApple Musicのサイトにアクセスする方法と、Macのミュージックアプリ、もしくはiTunes for Windows 10から利用する方法があります。
ブラウザ版とPCデスクトップ版の違いは?
ブラウザ版Apple MusicとPCデスクトップ版Apple Musicにはいくつか機能の違いがあります。それぞれのできることとできないことを以下の表で比較してみましょう。
機能 | ブラウザ版Apple Music | PCデスクトップ版Apple Music |
楽曲の再生 | ◎ | ◎ |
ダウンロード | ✕ | ◎ |
ライブラリに追加 | ◎ | ◎ |
プレイリスト作成 | ◎ | ◎ |
歌詞表示 | ◎ | ◎ |
ミニプレーヤー | ✕ | ◎ |
イコライザ | ✕ | ◎ |
PCブラウザ版Apple Musicでは下記のようなことができます。
- 曲の検索、再生
- ラジオの再生
- ライブラリに曲を追加
- プレイリスト作成、曲の追加
一方、MacやWindowsのPCデスクトップ版アプリApple Musicでは下記のようなことができます。
- 曲の検索、再生
- ラジオの再生
- ライブラリに曲を追加
- オフライン再生
- プレイリスト作成、曲の追加
- 歌詞の表示
- ミニプレイヤー
- イコライザ設定
- 歌詞情報の登録
- CDから曲をライブラリにインポート
PCデスクトップ版Apple Musicは、ダウンロード機能やイコライザ機能などブラウザ版Apple Musicよりもできることが広がります。
Macには標準でPCデスクトップ版Apple Musicがインストールされていますので、Macをお使いの方はぜひお試しください。WindowsのPCをお使いの場合は、iTunes for Windows 10をインストールすることで利用することができます。
PCブラウザ版Apple Musicの使い方
はじめにサインインする必要があるので、Apple Musicを開いてから右上の「サインイン」をクリックしてください。
ここではApple IDによるサインインをしますが、IDを取得していない場合は、画面下部にある「Apple IDを新規作成」から取得してください。サインインするときは、Apple IDやパスワードを入力するごとに「→」マークをクリックして先に進みましょう。
サインインすると、画面の左に「今すぐ聴く」「見つける」「ラジオ」という選択肢が出てきます。
- 「今すぐ聴く」とは・・Apple Music側がおすすめを提供してくれるサービスで、自分が今までに聴いた楽曲を元にしています。
- 「見つける」とは・・今のムードに合わせた楽曲を探したり、世界中の人気曲ランキングから楽曲を探したりできます。「その年のトップソング」や「デイリートップ100」などから、好みの楽曲の選択が可能です。
- 「ラジオ」とは・・ローカルラジオ局の放送が視聴できるほか、最新の音楽情報をチェックできます。また、自分だけの好みの楽曲を集めたステーションを作成できます。
このようにApple Musicでは、特定の楽曲を探すだけではなく、さまざまな条件で楽曲をおすすめしてくれるのです。
「ライブラリ」に楽曲を追加する手順
「ライブラリ」では、好きな楽曲を追加すれば、いつでもその楽曲が聴けるようになります。しかし、Apple Musicのトップページから好きな楽曲やアーティストが見つからない時もあるでしょう。
そんな時は、画面左の検索ボックスを用いてアーティスト名などで検索してください。好きなアーティストの楽曲が見つかったら、楽曲についている「…」をクリックして「ライブラリに追加」を選択しましょう。
お気に入りの楽曲をライブラリに追加すると、画面左の「ライブラリ」から確認できるようになります。
PCブラウザ版Apple Musicの注意点
ブラウザ版のApple Musicの注意点は、作品によって再生不可のものがある点です。パソコンを再起動することや、ページを再読み込みすることで再生できる可能性があります。
PCデスクトップ版Apple Musicの使い方
Macの場合、デフォルトでミュージックアプリがデスクトップにインストールされており、こちらからApple Musicを使うこともできます。ここではデスクトップ版アプリのApple Musicでできることをいくつかご紹介します。
ダウンロード/オフライン再生
ブラウザ版Apple Musicだとダウンロードすることはできませんが、デスクトップ版アプリのApple Musicなら好きな楽曲をダウンロードすることができます。
[1] ダウンロードするにはアルバムやプレイリストの「+追加」ボタンをクリックします。
[2] すると「↓」ボタンが表示されるので、こちらを選択するとダウンロードが始まります。
[3] ダウンロードが完了すると「↓」マークだった部分が「✓」マークに変わります。
ミニプレーヤー
PCでApple Musicの音楽を聴きながら作業をしたい時などに便利なのがミニプレーヤーです。
ミニプレーヤーはApple Musicの楽曲のスキップ、再生、停止など基本的な操作ができる小さなウィンドウで、再生中の楽曲のジャケットが表示されているのが特徴です。
[1] ミニプレーヤーモードにするには、Apple Musicの上部メニューから「ウインドウ」>「ミニプレーヤー」を選択しましょう。
[2] すると、画面全体に再生画面だけが表示されます。
[3] フルスクリーンを解除すると、以下の画像のように小さな再生画面が表示されます。
プレイリスト作成
PCのApple Musicでもプレイリストを作成することができます。
[1] プレイリストに追加したい楽曲を見つけたらトラック名横の「…」を選択します。
[2] 「プレイリストに追加」から既存のプレイリストを選択するか、「新規プレイリスト」を選択して新しいプレイリストを作成しましょう。
歌詞表示
PC版Apple Musicでは歌詞を見ながら音楽を聴くこともできます。
[1] 歌詞を表示させるには楽曲の再生中に右上の吹き出しアイコンを選択します。
[2] すると画面右端に歌詞が現れます。歌詞は歌っている箇所に合わせて流れるように表示されます。
イコライザ
デスクトップ版Apple Musicではグラフィックイコライザを利用することもできます。イコライザとは、音域ごとにボリュームを調節して音楽をより聴きやすくするための設定です。
[1] グラフィックイコライザを使うには、Apple Musicの画面上部のメニューから「ウインドウ」>「イコライザ」を選択します。
[2] するとグラフィックイコライザのウィンドウが表示されます。プリセットからお好きなイコライザ設定を選ぶことも可能ですし、白い丸の部分を上下に動かしてカスタマイズすることも可能です。
PCのApple MusicにCDから曲を取り込む方法
PCのApple Musicなら持っているCD音源を取り込んでライブラリに追加することもできます。取り込んだ楽曲は他のApple Musicの曲と一緒に管理することが可能です。ここでは、PCのApple MusicにCDの楽曲をインポートする方法をご説明します。
[1] デスクトップ版Apple Musicを開いてCDをPCにセットしましょう。すると自動でCDのトラックリストが表示されるので、画面右上の「読み込み」を選択します。
[2] 「読み込み方法」では取り込む音質を決めます。Apple Losslessエンコーダの他にmp3やWAVなどを選択することができます。設定が完了したら「OK」を押しましょう。
[3] CDの読み込みが終わると全てのトラック名の横に緑の「✓」マークがつきます。右上のイジェクトボタンをクリックしてCDを取り出しましょう。
[4] 取り込んだアルバムは「最近追加した項目」というところから確認することができます。
Asahi(SABUSUKU style編集部):
CDから読み込んだ曲には手動で歌詞情報を登録することも可能です。歌詞を登録してiCloudミュージックライブラリに同期すれば、スマホのApple Musicアプリでも歌詞を見ながら音楽を聴くことができます。ただし、歌っている箇所に合わせて歌詞がハイライト表示される同期歌詞には対応していない点に注意が必要です。
PCのApple Musicで不具合が起こった時の原因と対処方法
PCのApple Musicでよく発生するトラブルとしては以下のようなことがあります。
・曲が再生できない
・ダウンロードができない
・Apple Musicにサインインできない
では、それぞれの問題に対する対処方法をご紹介します。
曲が再生できない
楽曲の再生ができない際はPC本体やApple Musicの音量がミュートになっていないかご確認ください。また、イヤホンやヘッドホンの接触不良ということも考えられますので、挿し直すのも一つの対処法です。
その他の再生できない原因としては、楽曲が現在Apple Musicで利用可能ではないということが考えられます。タイトルがグレーアウトしている楽曲は再生することができません。
よくある例としては、リリース前のアルバムで先行配信曲だけ利用可能で他の楽曲はまだ聴くことができない、他のユーザーが作成したプレイリストに含まれるApple Musicで配信されていない楽曲などです。
ダウンロードができない
ダウンロードができない際は、インターネットの接続環境を見直してみてください。インターネット接続に問題が見られない場合、Apple Musicアプリを終了させデバイスを再起動させましょう。
他にも、PCのストレージを確認して容量がいっぱいになっていた場合、不要な写真やファイルは削除して空き容量を増やしてから再度ダウンロードをお試しください。
また、それでもダウンロードできない場合は、PCのOSのアップデートや再起動をしてみましょう。
Apple Musicにサインインできない
Apple Musicにサインインできない際はApple IDのパスワードやIDが間違っていないか今一度チェックしてみましょう。お使いのPCのセキュリティソフトが障害になっていることもありますので、その場合はいったんソフトを終了させてから再度サインインしてみてください。
Apple MusicをPCとスマホで同期する方法
今まではApple Musicをスマートフォンで視聴していたけれど、新たにPCでの視聴を始めたい人もいると思います。そんなときは、利用している複数のデバイスでApple Musicが同期できます。
Apple Musicを同期するには
はじめに、iPhoneまたはAndroidのOSを最新バージョンに更新します。Androidであれば、歯車マークの「設定」画面を開きましょう。「端末情報」に移動をした後「ソフトウェアの更新」または「システムアップデート」で可能です。端末によっては、画面下部に「ダウンロード」が表示されるので、そこをタップしてください。
最新のOSにアップデートできたら、Apple Musicのサブスクリプションに登録します。この時、現在利用している他のデバイスと同じApple IDでサインインすることが重要です。Androidデバイスの場合は、Apple Musicのサブスクリプションに登録していれば、他の操作をしなくても、自動でApple Musicが同期されます。
iPhoneの場合は、iCloudミュージックライブラリをオンにする必要がございますので、「設定」>「ミュージック」を開きます。「ライブラリを同期」という項目をオンにすると、ライブラリがPCにも自動で同期されます。
まとめ
Apple MusicをPCのブラウザから使用する方法や、アカウントを同期する方法などを解説しました。オリジナルのコンテンツがたくさん揃っているので、Apple Musicでしか楽しめない内容もあります。1ヶ月無料トライアルが試せるので、興味があれば使ってみてはいかがでしょうか。