Apple Musicは1億曲と30,000以上のプレイリストが聴き放題の音楽サービスです。
好きな曲を聴き放題なのは嬉しいですが、たくさんの音楽を聴いているとデータ通信量が気になってしまいますね。
通信量を気にせずオフラインで好きなだけ聴くために、音楽をダウンロードする方法を紹介します。
Apple Musicの楽曲をダウンロードするメリット・デメリット
まずは、Apple Musicの楽曲をダウンロードすることのメリットとデメリットについて確認しましょう。
メリット①|通信量が節約できる
ダウンロードするとデータがデバイス内に一時保存されるので、インターネットを使わなくても楽曲を再生できるようになります。
Wi-Fiが利用できる環境であらかじめ聴きたい音楽をダウンロードしておけば、外出先でモバイルデータ回線しか使えない環境でも通信量を消費せずに再生可能です。
メリット②|インターネットに接続しなくても音楽が聴ける
ダウンロードしておくことでオフライン再生が可能になるため、飛行機の中や電波の届かない場所などインターネットに接続できない環境でも音楽が楽しめます。
デメリット|デバイスの容量を圧迫する
ダウンロードをするには、デバイス内に一定の空き容量が必要になります。
たくさんの楽曲をダウンロードすればするほど容量を圧迫するので、ストレージ不足にはご注意ください。
容量を節約したい場合はダウンロード音質を落としたり、聴かない楽曲はこまめに削除していくことをおすすめします。
Apple Musicからライブラリに曲をダウンロードする方法(iPhone/iPad)
Apple Musicは曲をダウンロードしてオフラインで楽しむことができます。
ここではそんなApple Musicの様々なダウンロード方法を紹介していきます。
曲・アルバム・プレイリストをダウンロード
1. Apple Musicのアプリを起動して、ダウンロードしたい曲を探します。
2. 曲、アルバム、プレイリストをタッチして長押しをすると、項目が表示されます。
3. 一番上の「ライブラリに追加」を選択して、まずはApple Musicの楽曲を自分のライブラリの中に追加しましょう。
4. 次に、もう一度ダウンロードしたいものをタッチして長押しをすると、「ダウンロード」という項目が出ます。それをタップすることでダウンロードが完了し、オフラインで楽しむことができるようになります。1曲ごとのダウンロードも可能ですし、アルバムごと、プレイリストごとのダウンロードも可能です。
Apple Musicからライブラリに曲をダウンロードする方法(Mac)
次に、MacでApple Musicの楽曲をダウンロードする方法をご説明します。
単曲ごとにダウンロード
1. ダウンロードしたい楽曲を探したら楽曲名の横の「…」を選択します。
2. 「ライブラリに追加」を選択します。
3. すると「↓」というマークが表示されるのでこちらを選択します。
4. 「↓」マークが赤く変わったらダウンロード完了です。
アルバム/プレイリストごとにダウンロード
1. アルバムもしくはプレイリストの画面で「+追加」を選択します。
2. すると「↓」というマークに変わりますので、こちらをクリックします。
3. 「↓」マークが「✓」マークに変化したらダウンロード完了です。
ロスレスオーディオの高品質な曲をダウンロードすることも可能
Apple Musicでは、曲をさらに高音質で楽しむことができるロスレスオーディオに対応しています。
このロスレスオーディオもファイルをダウンロードして利用することが可能です。
ダウンロード音源をロスレスオーディオに設定する方法は下記の通りです。
1. iPhoneの設定アイコンをタップして、ミュージックを選択、その後表示されるオーディオの品質に進みます。
2. ロスレスオーディオをオンにすると、「モバイル通信ストリーミング」「Wi-Fiストリーミング」「ダウンロード」ごとに品質の選択をすることができます。
選べる品質は、従来と同じ「高音質」、高品質な「ロスレス」、ロスレスよりもさらに帯域幅が広い「ハイレゾロスレス」の3つです。モバイル通信ストリーミングのみ「なし」、低データの「高効率」を選択することができます。
ただ「ロスレス」「ハイレゾロスレス」は高品質ですが、その分ファイルの容量が大きくなるので注意が必要です。
また、ロスレスオーディオを聴くことができるのは、有線のイヤホンか内蔵スピーカーのみです。無線通信であるBluetoothではロスレスオーディオに対応していないため、曲を聴くことは可能ですがロスレスの音質ではありません。
ロスレス対応が始まる前にダウンロードした曲も、ロスレスに対応したファイルでダウンロードすることができます。もし既に通常音質でダウンロードしていた場合は、曲を一度削除して、Apple Musicからロスレスバージョンの曲を再ダウンロードすることで楽曲をオフラインで楽しむ事が可能です。
Apple Musicでダウンロードした曲を確認する
Apple Musicライブラリにたくさん曲を入れている人は、どれがダウンロードした曲かわからなくなることもあるかと思います。
そこでここではApple Music上でダウンロードした曲のみを確認する方法を紹介します。
Apple Musicアプリから確認可能
1. Apple Musicのアプリを起動して、右下のライブラリをタップします。
2. ダウンロード済みの項目をタップします。
ここに表示されているのが、Apple Musicでダウンロードした曲です。
最初にアーティストごとに分類され、タップするとアルバム、さらにタップすると曲の確認ができます。
Apple Musicでダウンロードした曲の容量を確認する
曲をたくさんダウンロードしていると、端末の容量をどんどん圧迫していきます。
どのくらい容量を使っているのか確認する方法を紹介します。
アーティスト、アルバム、曲ごとに容量を見る
iPhoneの設定アイコンをタップして、ミュージック→ダウンロード済みに進みます。
項目を選択していくことで、どのくらいの容量を使っているのか確認できます。
同じ曲でも、高品質とロスレスでは容量が大きく違ってきます。
ダウンロードに必要な容量はどれくらい?
ダウンロードに必要な容量は、音質やダウンロードする楽曲の長さによって変わりますが、1曲あたり10MB〜100MB前後が目安です。
ダウンロード音質は高音質、ロスレス、ハイレゾロスレスの3段階から選択することができ、ロスレスやハイレゾロスレスは音質が良い分多くの容量を使用します。また、ロスレスやハイレゾロスレスは楽曲によって対応していないこともあります。
実際にApple Musicの楽曲とアルバムをダウンロードした際の容量の参考値は、以下の表を参照してください。
1曲あたりの容量
音質 | 容量 |
高音質(AAC 256 kbps) | 9.1MB |
ロスレス(ALAC 最大24ビット/48kHz) | 56.2MB |
ハイレゾロスレス(ALAC 最大24ビット/192kHz) | 93MB |
宇多田ヒカル『君に夢中』(4分18秒)
アルバム1枚あたりの容量
音質 | 容量 |
高音質(AAC 256 kbps) | 155.8MB |
ロスレス(ALAC 最大24ビット/48kHz) | 946.1MB |
ハイレゾロスレス(ALAC 最大24ビット/192kHz) | 1.56GB |
宇多田ヒカル『BADモード』(14曲、1時間14分)
Apple Musicでダウンロードした曲を削除する方法
容量が少なくなった、聴かなくなった曲を削除したい方に、ダウンロードした曲を削除する方法を紹介します。
設定から曲を管理
1. iPhoneの設定アイコンをタップして、ミュージック→ダウンロード済みに進みます。
2. 右上に「編集」というボタンがあるのでタップすると、アーティストの左側に赤いアイコンが表示されます。
3. 赤いアイコンをタップして右側に現れる「削除」の項目をタップすれば、曲の削除は完了です。
端末から削除するだけなので、Apple Musicの自分のライブラリから再ダウンロードは可能です。
項目の一番上には、すべての曲を一括削除できる項目があります。一括で削除するには便利ですが、削除した場合の取り消しができないので注意してください。
Apple Musicアプリ上で曲を管理
1. Apple Musicアプリの「ライブラリ」を開き、「ダウンロード済み」という項目を選択します。もし、こちらの項目が表示されていない場合は右上の「編集」から「ダウンロード済み」にチェックを入れて表示させましょう。
2. 削除したいアルバムを長押しし、「削除」を選択します。
3. 「ダウンロードを削除」を選択するとダウンロードのみキャンセルされ、ライブラリには残ります。「ライブラリから削除」を選択するとダウンロードだけではなくアルバムそのものがライブラリから削除されます。
「ストレージを最適化」で曲を管理
設定で「ストレージを最適化」をオンにすると、iPhoneの残りの容量が少なくなった時に自動でしばらく再生されていない楽曲を削除してくれます。残す楽曲の数は段階的に選択することが可能です。
1. 「設定」アプリを開き、「ミュージック」を選択します。
2. 「ストレージを最適化」を選択します。
「ストレージを最適化」をオンにしましょう。残す楽曲の容量は「4GB(約800曲)」「8GB(約1,600曲)」「16GB(約3,200曲)」「32GB(約6,400曲)」から選択可能です。
よくある質問
ダウンロードとライブラリ追加の大きな違いは「楽曲をオフライン再生できるか」どうかにあります。ライブラリに追加しただけですと、インターネットに必ず接続しないと楽曲を聴くことができません。オフライン環境でも音楽を楽しみたい場合はライブラリに追加後、ダウンロードまで行ってください。
Apple Musicの楽曲はDRMというシステムで保護されているのでmp3としてダウンロードすることはできません。もし、外部ソフトなどを使用して複製・保存できたとしてもそれはApple Musicの利用規約違反になりますのでご注意ください。
ダウンロードした楽曲は全てApple Musicアプリ内の「ライブラリ」に保存されます。アプリの外に取り出してファイルを操作することはできませんのでご注意ください。
ダウンロードできない際にまず見直すべきポイントはインターネットの接続環境とデバイスのストレージ容量です。きちんとインターネットに接続しているか、デバイスに十分な容量があるか今一度ご確認ください。Apple Musicの楽曲がダウンロードできない際の詳しい原因と対処方法は以下の記事で解説しています。
まとめ
Apple Musicはダウンロードすることで、オフラインでもお気に入りの曲を楽しむことができます。しかし、オフラインで楽しむためにダウンロードしすぎると端末の記憶容量を圧迫してしまいます。こまめにダウンロードした曲を確認して、聴かなくなった曲は削除することをオススメします。