規格外野菜の定額制配送サービス『ロスヘル』が、サービス開始から1年で月ごとの新規加入者数が約10倍、また6月の出荷数が過去最高を記録したことを発表した。
『ロスヘル』について
「食品ロス」の量は年間522万トンに(農林水産省調べ)。日本人の1人当たりに換算すると約41キロで、これは日本人1人当たりが毎日、茶碗1杯分のご飯を捨てていることになる。こうした「食品ロス問題」を解決するために、「規格外野菜」を定期配送するサービス『ロスヘル』がローンチされた。
規格外野菜とは味には問題がないのに、サイズが大きすぎる、逆に小さすぎる、あるいは形が不揃いといった理由で一般の流通ルートから弾かれ、廃棄されてしまう野菜のこと。味は規格品と比べて、何の遜色もない。
『ロスヘル』では、そんな規格外野菜を全国各地から調達。一般的な価格より最大30%程度安価に毎月1回、定期便(月2,052円〜5,292円(税込))で提供しており、廃棄されてしまう規格外野菜を有効活用し、食品ロスの削減を目指している。
加入者増の背景
総務省が発表した6月の全国消費者物価指数によると、値動きの大きい生鮮食品を除く総合指数は105.0と、前年より3.3%上昇。物価上昇は実に22か月連続となっており、電力大手7社が家庭向け電気料金を値上げしたことが追い打ちとなったと推測されている。
物価高が収まる気配がないなか、『ロスヘル』では市場価格より約30%安く野菜を購入できることから、新規加入者数は1年前の約10倍まで増加。また出荷数も6月は過去最高を記録した。