洋画専門チャンネルザ・シネマが手掛ける、ミニシアターに特化した動画配信ストリーミングサービス『ザ・シネマメンバーズ』が、映画ファンから話題を集めるケリー・ライカート監督映画の特集を3月に実施。さらに、先月に引き続き「レトロスペクティブ:ヴィム・ヴェンダース」と題した、ヴィム・ヴェンダース監督映画の特集も3か月連続で展開されている。
ケリー・ライカートが映すアメリカ
『リバー・オブ・グラス』
ケリー・ライカートの長編第1作。鬱々とした現実に絶望した主婦と男の逃避行をゲリラ撮影で描き、破壊的でありながらどこか温かいムードを漂わせる。
『オールド・ジョイ』
『リバー・オブ・グラス』で注目されたケリー・ライカート監督が12年を経て発表した長編第2作。インディーロックの雄ヨ・ラ・テンゴが提供した楽曲と美しい自然を背景に、旧友2人のぎこちない再会を淡々と映す。
『ウェンディ&ルーシー』
ケリー・ライカート監督の才能に惚れ込んだミシェル・ウィリアムズを主演に迎えたドラマ。無職の女性と愛犬の旅路を通じて社会の無慈悲さを映し出す。監督の愛犬ルーシーがカンヌ国際映画祭パルム・ドッグを受賞。
『ミークス・カットオフ』
ケリー・ライカート監督とミシェル・ウィリアムズが2度目のタッグ。西部開拓時代に実在した移民ガイドの実話を基に、移民たちの過酷な旅路を女性の目線で描き直す。ヴェネツィア国際映画祭SIGNIS賞を受賞。
レトロスペクティブ:ヴィム・ヴェンダース 2
『666号室』
666号室に招かれた映画監督たち。アントニオーニ、ファスビンダー、ゴダール、スピルバーグそしてヴィム・ヴェンダース自身。彼らが「映画の現状と未来をどうとらえるか」という同じ質問に三者三様に答えていく。
『東京画【レストア版】』
東京での映画祭に参加するため来日したヴィム・ヴェンダースが、その機会に撮り上げたドキュメンタリー。巨匠、小津安二郎へのオマージュをこめ、好奇心に突き動かされるように東京の多様な風景を切り取った一作だ。
『都市とモードのビデオノート【4Kレストア版】』
ヴィム・ヴェンダース監督の『東京画』に続く2本目の長編ドキュメンタリー。日本を代表するデザイナー、山本耀司との対話や初めてのビデオカメラによる撮影を通して、映画とモードの未来を模索した興味深い一作。
『ベルリンのリュミエール』
“映画の父”リュミエール兄弟に先駆けて映画を商業上映したスクラダノフスキー兄弟の逸話をヴィム・ヴェンダースがドキュメンタリー風に映画化。再現パートは1920年代のサイレント映画用カメラで撮影している。
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』
ヴィム・ヴェンダース監督と映画音楽も手がける世界的ギタリストのライ・クーダーが製作。映画撮影で再発見されたキューバの伝説的ミュージシャン達が、円熟した演奏を聴かせる歴史的ステージは必見。