ミニシアター系サブスク『ザ・シネマメンバーズ』、2月の配信作品ラインナップを紹介!

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文: Kou Ishimaru 

洋画専門チャンネルザ・シネマが手掛ける、ミニシアターに特化した動画配信ストリーミングサービス『ザ・シネマメンバーズ』が、話題のシャンタル・アケルマン監督作、そして「レトロスペクティブ:ヴィム・ヴェンダース」と題し、ヴィム・ヴェンダース監督を3か月連続で特集するという。

洋画専門チャンネルザ・シネマが手掛ける、ミニシアターに特化した動画配信ストリーミングサービス『ザ・シネマメンバーズ』が、話題のシャンタル・アケルマン監督作、そして「レトロスペクティブ:ヴィム・ヴェンダース」と題し、ヴィム・ヴェンダース監督を3か月連続で特集するという。

英国映画協会が10年おきに発表する「史上最高の映画100選」で見事1位を獲得し、話題となったシャンタル・アケルマンの異色作にして傑作『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』がついに登場。そしてヴィム・ヴェンダース監督作の4Kレストア版を含む計7作、さらに台湾のアカデミー賞にあたる金馬奨で5部門を受賞したチェン・ユーシュンの『1秒先の彼女』を配信。

レトロスペクティブ:ヴィム・ヴェンダース 1

『緋文字(1972)』

ヴィム・ヴェンダースが40年以上のキャリアの中で唯一手がけた歴史劇。何度も映画化されてきたナサニエル・ホーソーンの小説を原作に、コミュニティの規律や偏見によって孤立した女性の苦悩と尊厳を描き出す。

『さすらい(1976) 【4Kレストア版】』

ヴィム・ヴェンダース監督のロードムービー3部作最終章。小さな町の映画館を渡り歩く男たちの旅を、スタッフが実際に旅をしながら即興で演出。カンヌ国際映画祭FIPPERSCI(国際映画批評家連盟)賞を受賞。

『まわり道 【4Kレストア版】』

ヴィム・ヴェンダースが『都会のアリス』に続いて撮り上げた“ロードムービー3部作”の第2作。ゲーテの「ヴィルヘルム・マイスターの修業時代」を現代に翻案し、さまよえる若者の孤独を寂寥感漂うムードで描く

『都会のアリス 【レストア版】』

『まわり道』『さすらい』へと連なるヴィム・ヴェンダースの“ロードムービー3部作”の第1作。ひょんなことから旅の道連れとなった青年と少女の不思議な交流劇が、粒子の粗いモノクロ映像で詩情豊かに展開する。

『アメリカの友人 【4Kレストア版】』

名匠ヴィム・ヴェンダースがパトリシア・ハイスミスの小説「トム・リプリー」シリーズを原作に、娯楽性を備えたサスペンス映画を製作。監督ならではの映像美がアーティスティックな雰囲気を醸す。

『ニックス・ムービー/水上の稲妻』

ヴィム・ヴェンダースが『大砂塵』『理由なき反抗』などの孤高の映画作家、ニコラス・レイとのコラボレーションを実現した一作。現実と虚構が錯綜する映像世界に、死期迫るレイの壮絶な姿が刻み込まれた異色作だ。

『ことの次第 【4Kレストア版】』

『ハメット』でフランシス・F・コッポラと衝突したヴィム・ヴェンダースが、その苦い経験を投影させたベネチア国際映画祭金熊賞受賞作。新作の撮影中断に追い込まれた映画監督の虚ろな心象風景を浮き彫りにする。

シャンタル・アケルマン&チェン・ユーシュン

『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』

シャンタル・アケルマンが25歳で発表し、世界中に衝撃を与えた傑作。子育ての合間に体を売る主婦の日常を、アパート内の固定カメラによる長回しで延々と映し、少しずつ生じていく心のひずみを淡々と描き出す。

『1秒先の彼女』

1990年代に台湾ニューシネマの異端児として名を馳せたチェン・ユーシュンが長編復帰3作目で原点回帰。消えた1日を巡る謎解きを優しさとユーモア満点に綴り、台湾のアカデミー賞にあたる金馬奨で5部門を受賞。

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この記事を作った人

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ライター

SABUSUKU Style編集部

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